「HSPだから、結婚は諦めるべき?」
「誰かとずっと一緒の生活って、正直しんどいかも…」
もしあなたがそう感じているなら、それは決して弱さではありません。
あなたがご自身の心を大切にしている証拠です。

私自身も、超が付くほどのHSP気質で神経質、そして不安症
結婚前は「この気質で、本当に誰かと暮らせるのだろうか…」と本気で悩んでいました。
しかし、今では7歳年下の夫と幸せに暮らしています。
この記事では、HSPさんが結婚に抱きやすい不安を深掘りしつつ、繊細な気質を持つあなただからこそ築ける、あたたかく穏やかなパートナーシップのヒントを、私の実体験を交えながらご紹介します。
もちろん、「結婚しない」という選択肢についても、あなたの心が軽くなるようなヒントをお届けします。
この記事を読み終えた時、あなたの心が少しでも楽になり、「私も大丈夫かも」と前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
婚活に疲れ果てた30代
転職を繰り返し、将来への不安・コロナ禍も重なり、孤独すぎてひとりで泣いた夜
マッチングアプリや結婚相談所を経験し、37歳で7歳年下の夫と恋愛結婚
ひとりで悩んでいる人の心の支えになりたいと思い、ブログを立ち上げました


HSPが「結婚に向いてないかも」と感じる5つの理由
HSPとは
HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、「とても繊細な人」という意味です。
生まれつき感受性が豊かで、周りの刺激を人一倍深く受け止めやすい気質を持つ人のこと。
病気ではなく、個性のひとつです。
HSP気質の方は、人との関係性をとても丁寧に見つめる人が多いです。
だからこそ、結婚のことを考えるときにも、少し慎重になってしまうのは当たり前だと思います。
- 日常の刺激が多い
暮らしの音や匂い、親戚付き合いや子育てなど…日々の中にあるたくさんの“情報”に、敏感に反応してしまうことが多いHSP
「毎日がずっとにぎやかだと、ちょっと疲れてしまうかも…」そんなふうに思う方もいるでしょう - 人の気持ちにすごく共感してしまう
パートナーが落ち込んでいたら、自分まで沈んでしまう
「いつも気持ちが左右されちゃって、しんどい…」そんな経験があるかもしれません - ちょっとしたことでも、つい深く考えてしまう
何気ない言葉や態度が気になって、頭から離れないことってありませんか?
「きっと私のせいだ…」と責めてしまう方もいるかもしれません - 誰かと一緒にいると、気疲れしてしまう
ひとりでいる時間が何より大切なのに、それをうまく伝えられなかったり、理解されにくかったり…
「このままずっと一緒にいるって、私には難しいかも…」そう感じることも、きっとあると思います - 何でもきちんとこなしたくなる完璧主義
結婚となると、家事や育児、仕事との両立…
全部ちゃんとできなきゃって、自分を追い込みやすいのも、HSPさんの特性かもしれません



周りの人の感情を常に探ってしまって、いつも頭の中が疲れてしまう
【体験談】HSPの私が結婚できた理由と結婚後のエピソード


「HSP&神経質&不安症の3拍子」苦しかったこれまでの人生
私は小学校5-6年生のときにいじめに遭いました。
そのことがきっかけで、人に対して心を開くことが怖くなってしまいました。
大人になって、信頼できる友だちはたくさんできたのですが、そんなに考えなくてもいいことを、深く考え込んでしまい眠れなくなったり、まだ現実に起こっていないことで心配になって心臓がドキドキしてしまったり…。
社会へ出ると、周りの人の言動が気になって仕方がなく、毎日頭の中の声がフル回転のためヘットヘトになっていました。
どの職場に行ってもこの苦しみは続き、私は短いスパンで何度も転職を繰り返していました。
なんで自分はこうなんだろう…と自己嫌悪になることも。
「一人時間が好き」なHSPが抱える孤独と結婚への不安


ひとりで買い物に行ったり、カフェに行ったり、ひとり時間が好きです。
一人暮らしをしていたときも、誰にも気を遣う必要がないので、好きなタイミングでおならもできるし(笑)、食べかけのお菓子を置いておいたり、洗い物を好きなタイミングでしたり、ズボラな私にとって居心地の良い空間でした。



“誰にも気を遣わなくていいひとりの空間”はHSPにとって天国!
ですが、夜眠る前になると、急にひとりでいることに対して不安感に襲われます。
「もうこんな年齢なのに、一生こうやって生きていくのかな」
「もし夜中に地震があったらひとりで逃げてそのあとはどうしたら良いんだろう」
(歩いて会いにいける距離に知り合いがいないことがいつもすごく不安でした)
不安症なので、こんなふうに考えだしてしまうと、止まらなくなってしまいます。
HSPな私の結婚への不安
スーパー神経質な性格なので、旅先でうんちが出ないことはもちろん(笑)、大好きな友だちと旅行へ行ったときも、友だちの寝息が聞こえるまで眠ることができなかったり、いつもと違う場所だとなかなか寝付けないことも。



めっちゃ楽しみにしていた旅行なのに、だいたい2日目は寝不足でへとへと…
こんな私が誰かと一緒に暮らすのは無理かもしれない。
と思っていました。
HSPの私が結婚できた決め手とパートナー選びのポイント


神経質で不安症な私が、どうやって結婚相手を見つけることができたのでしょうか。
私の夫は、私と真逆のタイプでした。
どんな場所でも1分で眠れるし、起こっていないことで不安になることもなく、一緒にいる人の感情に気持ちが引っ張られることもありません。
彼と出会ったことで、私はカルチャーショックを受けたような感覚になりました。



こんな考え方の人もいるんだ〜すごいなぁ!おもしろい!
夫と出会ったときの話はこちらの記事にも書いているのでよかったらご覧ください。
HSPが結婚後に感じやすいストレスとは
夫は仕事柄、夜勤のような日があるのですが、神経質な私はどう頑張っても夫が帰ってくるまで熟睡できません。(ラブラブだからではなく、シンプルに気になって眠れないのです)
結婚式(フォトウェディング)の前日も夜勤が入ってしまい、「アラフォーの花嫁が睡眠不足はほんまにあかんて〜」と頼むから早く帰ってきてくれと懇願しました。笑


また、夫がYouTubeで格闘技の動画を見ることが多いのですが、音に敏感なHSPは大音量で動画が永遠と流れているとストレスになることもあります。
彼には思ったことを何でも言えるので、「ちょっと音量下げて!」と言ったり、普段からも「こういう映像は苦手」ということは伝えるようにしています。(夫は全く気にしていないようですが笑)
まぁこんなことは私がスーパーに買い物に行くなどちょっとした工夫で回避はできているので、特別大きなストレスだったりしんどいことはありません。
相手の方もHSPだったら、私の場合はお互いの遠慮が爆発してすぐにしんどくなっていたと思います!笑
HSPな私が結婚後もストレスなく過ごせている秘訣とは
夫は趣味が多く、ゴルフに釣りなど休みの日も1日中家にいないことが多いです。
(いつも真っ黒に日焼けして帰ってきます笑)
おそらくこれが私にとってひとり時間が確保できている最大のメリットかと。
結婚する前の自由奔放なひとり暮らしのときと、生活面においてそんなに大きく変わったことはなかったんです。
それは、夫がお互いのやりたいことを全く干渉しないスタイルだったからだと思います。
もちろん一緒に映画や買い物に行くときもあります。
この自由な感じが私にとってとても楽だったんだと思います。
HSPだからこそ築ける、優しい結婚のかたち
HSPの「人にやさしく寄り添える力」や「細かな気配りができる力」は、結婚生活を穏やかにする大切な宝物です。
例えば…
- あなたの特性を、ちゃんと理解してくれる人を選ぶ
「今日はちょっと静かに過ごしたい」「急に予定が変わると焦ってしまう」
そんなあなたの言葉を、まっすぐ受け止めてくれるパートナーがいるだけで、安心感はぐっと深まります - 感情が安定している相手だと、気持ちが落ち着く
感情の波が大きい人だと、毎日がジェットコースターみたいで疲れてしまいますよね
一緒にいて、ほっとできる人を見つけることが、とても大事です - ひとりの時間を心地よく尊重してくれる関係性
「一人で過ごす時間も、大切だね」
そう言ってくれる相手とは、無理なく長く、やさしく過ごしていけると思います
そして、結婚したあとも…
- 心が落ち着く「自分だけの空間」をつくる
- 感じたことを「言葉にして伝える」小さな練習を重ねる
- 家事も育児も「完璧じゃなくていい」って思ってみる
- 小さなことでも「ありがとう」と伝える習慣を持つ
- 相手の感情に「ひっぱられすぎない意識」を持つ
少しずつでも、「私はこういう人だから、こうやって過ごせると楽になるかも…」と伝えながら、二人で過ごし方を育んでいくのが、一番の理想ですよね。
結婚をしないことも素敵な選択肢のひとつ


これまでのお話の中で、「やっぱり結婚って私にはちょっとハードルが高いかも…」 そんなふうに感じている方も、きっといるかもしれません。
でも、大丈夫。
結婚だけが幸せのかたちではありません。
人の価値観はそれぞれなので、それぞれの人生に、それぞれ違った心地良いスタイルがあるからです。
HSPの方が独身で過ごすことには、たくさんの心地良さがあります。
- 自分のペースで、のびのび暮らせる
毎日の予定や空間を、自分のリズムで整えられるのは、とっても心地いいものです。
「今日は静かに過ごしたい」「今は何もしたくない」その気持ちを遠慮なく大切にできます - 刺激をうまく調整できる
音や匂い、人との関わり方など…自分が落ち着ける環境を、自分の手で選びやすくなります
安心できる場所で過ごせることは、HSPさんの心を穏やかに保つ大切なポイントです - 人間関係で疲れにくい
誰かに気を遣ったり、無理して合わせたりすることが少なくなることで、心のエネルギーも守れます
「しんどくなる前に、そっと距離を取る」そんな選択も、自由にできるようになります - 好きなことに、じっくり向き合える
ひとりの時間を、趣味や仕事、勉強に集中して使えるのは、とても贅沢なこと
心の余白があるからこそ、深い満足感につながっていきます - 時間もお金も、自分の判断で使える
ちょっとしたご褒美を買ったり、好きな時間に旅に出たり… 「自分のために使える」ことが、日々のモチベーションになってくれます
もし「独身でいて後悔しないかな…?」と不安がよぎったら、 定期的に人と交流したり、趣味や好きな場所で心のつながりを感じたり、たまには婚活イベントに参加してみたり。
そんなちいさな工夫で、ひとりの時間も心豊かに育んでいけると思います。
大切なのは、「私はどうありたいか」を、自分の気持ちに素直に向き合って歩いていくことです。
まとめ:あなたらしい幸せは、あなたが選んでいい
「HSPだから、結婚しない方がいい?」
この答えは、たったひとつではありません。
- あなたの気質をやさしく受け止めてくれる人と出会い、穏やかな関係を築いていく選択
- 一人で過ごす時間の中で、自分らしさをのびのび育てていく選択
どちらにも、それぞれの“幸せのかたち”がちゃんとあります。
今、もし不安を抱えているなら、 この記事がそっと背中を押せたらうれしいです。
あなたの繊細さは、あなたを苦しめるものではなく、 誰かを深く思いやれる力であり、 自分らしく人生を選んでいく、優しい羅針盤になってくれるはずです。
応援しています。
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